公演ご報告/20210611@渋谷

2021年6月11日(金)東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールにて、1年越しのコンサートが終了しました。

まだ緊急事態宣言が明けていない中での開催、ぎりぎりまで葛藤し、いろいろな情勢との闘いでした。

2日前に英憲さんが広島から上京し、なるだけ都内の交通機関を使わなくてよいようにと松本さんの車での送迎でホテル入り。前日にみっちりリハをして迎えた当日。

雨も降らず、暑すぎず、お天気にも恵まれた朝早くから、わたしたちメンバーのほかにゲストの継田さんや成瀬一裕さんをはじめとする照明チーム、舞台監督の深澤昇さん、調律の倉田尚彦さん、そして昨年たくさんすばらしい映像を撮ってくださったカメラマンの姫田蘭さんがホールへ集合。

英憲さんはお肉たっぷりのお弁当を平らげ、楽屋でお昼寝をして鋭気を養っていました。

継田さんの波の音によって一気にその世界に引き込まれた「入り江」から始まった1部。

昨年に予定していたこの渋谷公演のために製作した衣装がやっと本舞台で披露となりました。

メインは三枝成彰氏作曲の「風と葦」。パンフルートのソロから始まるのですが、演奏前に楽器に祈りをささげていた英憲さんの姿がとても印象的でした。

「Happy Our Hour」と銘打った2部は毎度恒例の個人コーナー。

今回のパパゲーノ英憲さんとの絡みは、ピアノからアコーディオンへ持ち替えての練り歩き。鳥の帽子も手直ししてすっかり板についてきました。

毎度大人気の松本さんのケンハモや、継田さんの爆笑パフォーマンスにより2部が大変もりあがりました。

3部はクラシックの「シックな舞台」をイメージしたもの。

普段は明るめの衣装を着用している英憲さんもこの3部はヴィヴィアン・ウェストウッドのヴィンテージジャケットをまとい、終曲「この地球(ほし)にうまれて」では背景に映し出されたたくさんの星によって、深い愛情とあたたかさと穏やかな祈りに包まれた舞台となりました。

お越しくださったみなさま、応援を送ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。

写真 姫田蘭

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